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特別な青を纏ったベントレー「ベンテイガS」完成! 英国ファッションデザイナーとコラボした限定車は、電動化延期が影響していた…!?

ベントレー ベンテイガS:ナイルブルーのエクステリア塗装が施される

サンスクリット語で「サファイア」を意味する特別なブルーが登場

ベントレーは英国のファッションデザイナーのスプリヤ・レーレ(SUPRIYA LELE)とコラボし、インドの伝統にインスパイアされた新しいオーダーメイドカラー「ナイルブルー」を発表しました。ナイルブルーはサンスクリット語で「サファイア」を意味し、個人の歴史と職人技のシームレスな融合を表現しています。今回製造されたビスポークの「ベンテイガS」は、ナイルブルーのエクステリア塗装に加え22インチのスポーツホイールに同カラーのピンストライプがあしらわれた特別モデルとなります。

ナイルブルーを纏った限定モデル ベンテイガSが完成

ベントレーモーターズは、高い評価を得ている英国のファッションデザイナーであるスプリヤ・レーレとのクリエイティブなコラボレーションの中で、新しいビスポークカラー「ナイルブルー」を発表した。インドの伝統に深くインスパイアされたナイルブルーは、サンスクリット語で「サファイア」を意味し、個人の歴史と職人技のシームレスな融合を表現している。個人的、文化的な意味を込めたこの独特な色合いは、自動車のラグジュアリーとハイファッションのシームレスな融合も象徴し、究極のクラフトマンシップ、革新性、個性的な表現を反映している。

官能的で繊細に作られ、身体を美しく見せるシルエットで知られるスプリヤ・レーレの作品は、ブルーの色に常にインスパイアされてきた。この色とはインドの伝統に根ざされており、さらにウィリアム・ガスの1976年の哲学論文『青について』に影響を受けている。この特注の色合いは、繊細でありながら個性的で、彼女のコレクションとマリナーのデザイン哲学の両方を定義する、贅沢な抑制と永続的なエレガンスの感覚を反映している。

スプリヤ・レーレはマリナーのデザイナーと共同で1台限りの「ベンテイガS」」を製作。22インチのスポーツスタイルホイールには、ナイルブルーのピンストライプが加えられている。カーボンファイバー製ボディキットには鮮やかなマリナーホワイトのアクセントが施され、そのコントラストはインテリアにも反映されている。

インテリアには、サテンブラックのネイムオーディオ・スピーカー・グリルから、オープンポア・ブラックステイン・クラウンカット・ウォルナットのウッドパネルまで、ナイルブルーで縁取られた多数の特注装備が含まれている。このエクスクルーシブ・エディションは、レーレのファッション作品を特徴づける大胆で高揚した自信を体現しており、彼女のレーベルの代名詞である流れるようなシルエットを進化させる、ラグジュアリーで実験的な製作を特徴としている。ナイルブルーのモデルは、マリナー・ビスポーク・スタジオを通じて顧客に限定提供されるという。

AMWノミカタ

スプリヤ レーレというファッションデザイナーはまだあまり日本では知られていないが、2020年の「LVMHプライズ」のファイナリストに選ばれるなど実力のある若手デザイナーである。インド人の両親を持ち、イギリスで生まれ育ったレーレは、ロンドンにある国立大学ロイヤル・カレッジ・オブ・アート出身で、自身のルーツであるインドの民族衣装と、サリーの布地を使ったデザインが特徴である。

そして一方ベントレーは電動化の延期を発表し、今後しばらくはウルトラパフォーマンスハイブリッドパワートレインだけを搭載した新型「コンチネンタルGT」と「フライングスパー」、そして2020年に発表され5年目を迎えた「ベンテイガ」で勝負しなければならない。1台あたりの収益を考えれば、今後より多くのオプションを発注してもらい、マリナーのビスポークの受注を獲得できるかがここ数年のブランドの生き残りの鍵となる。

ベントレーはダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの目標を定め性別や人種を問わず平等な社会の実現を推し進めている。それに加えビスポークプログラムのプロモーションの両方を実現できる救世主がスプリア・レーレだったのだろう。そのようなベントレーの意図も見え隠れするが、出来上がったベンテイガSの美しさに惚れ惚れする。

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