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サンデードライバーの危うい運転にヒヤリとするのは日本だけではありません! DTM取材へ向かう「アウトバーン」で遭遇したヒヤリハットとは【みどり独乙通信】

懐かしのマシン

2024年はDTM40周年とあり、歴代のDTMマシンの展示は往年のファンが釘付けに

ドイツのサンデードライバーは日本より危険!?

ドイツ在住の池ノ内みどりさんは、モータースポーツの魅力を伝えるためにヨーロッパを駆け巡っています。今回、久しぶりにDTMを取材するべくホッケンハイムリンクへ。その移動のためアウトバーンを走行していると、ヒヤッとする瞬間に出会ったそう。ドイツの高速道路事情を解説します。

速度差がありすぎて大事故になる可能性も

2024年はとくに秋が短く、あっという間に冬になったという感じでしょうか。日本にはない冬時間があるヨーロッパは、時計を1時間戻すので冬時間の間は1時間朝寝坊ができるという感じになり嬉しいです。24時間であることは間違いないのですが、毎回冬時間や夏時間に変わったあと、しばらくの間はたった1時間の差ながら私は微妙な時差ぼけになってしまいます。

ヨーロッパのモータースポーツシーズンも順次終了しますが、先日DTM(ドイツツーリングカー選手権)最終戦の取材にホッケンハイムリンクへ向かいました。いくつかの州が秋休みに入っていたその週末は、キャンピングカーや荷物をパンパンに詰め込んだクルマにアウトバーン上で多く遭遇しました。

バカンスなどの長期休暇のときや日曜日にしか運転しないドライバーを、「Urlaubsfahrer(ウアラウプスファーラー:休暇にしか長距離を運転しないドライバー)」や「Sonntagsfahrer(ゾンタークスファーラー:サンデードライバー)」と呼んでいます。いつもいつもいつも(しつこくてスミマセン)思うのですが、なぜバックミラーやサイドミラーをチェックしながら運転しないのか? と。そして、自分の運転している車両のポテンシャル(とくに加速)や負荷をなぜ分かろうとしないのでしょうか。

この日はいつも混んでいる速度制限解除区間が偶然にもとてもよい感じで流れていたのですが、流れのよいグループはみなが列になって追い越してはまた走行車線に戻り、150~180km/hあたりで先頭車両についていっている感じでした。そのような速度域で流れている状態に、100km/hでノソノソ走っているクルマが急に車線変更をしてきたのでヒヤリハットです。

そこそこまで踏み加速した状態でスムーズに追い越し車線に入ってくるならまだしも、遅い速度のままでハイスピードのグループに入ろうとするのは非常にキケンです! 追い越しをするな、と言っているのではなく、追い越す前には必ず左右と後続車をよくチェックしてからにしてください! と願うばかりです。速度差が大きいだけに、一歩間違うと大惨事です。

アウトバーン沿いにあるホッケンハイムリンクでDTM最終戦が開催

自宅を出たときは晴れていたのが徐々に濃霧になり大雨。前半はよい感じで流れていたのですが渋滞にも遭い5時間ほどで到着しました。アウトバーン沿いにホッケンハイムリンクがあるので、いつもニュルブルクリンクやスパ・フランコルシャンサーキットへ向かうときに前を通過するのですが、訪れたのは久しぶりです。

朝早くに自宅を出てきたのでお腹がペコペコ。到着してメディアセンターで早速ランチを頂きました。写真を撮り忘れたのですが、この日はカリーヴルストでした(焼いたソーセージにカレー風味のケチャップがけ)。

とても味が濃いのですが、お腹が空いているのでおかわりまでしたうえに、食後のコーヒーとデザートのケーキをいただいて、久々に会うメディア関係者やチーム関係者と立ち話をしていたら、あっという間にセッションの時間が迫り慌てて準備をしてピットロードへ。ちょっとここしばらくはサーキット取材をお休みしていたこともあり、久々のレースの現場はやはりワクワクして楽しいものですね。最終戦ならではの張り詰めた緊張感漂うパドックの雰囲気も好きです。

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