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ドイツの伝統レース「DTM」最終戦に潜入! レース以外の場外でもショッピングというバトルが繰り広げられているのでした【みどり独乙通信】

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2026年デビュー予定の新M2レーシングのブースが!

久しぶりのホッケンハイムリンクを満喫

欧州のモータースポーツを取材する池ノ内みどりさん。欧州では高い人気を誇る、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)を取材するためホッケンハイムリンクに行きました。そこでは、欧州のモータースポーツ人気が高いことを、あらためて感じることに。予選日の模様をお届けします。

レースファンの熱気をあらためて体感

ホッケンハイムリンクで開催されたDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)の最終戦に行ってきました。チャンピオン争いが最終戦まで持ち越されたということで、それに関わるチームやドライバーのピット近辺は物凄い緊張感に包まれていました。

DTMのパドックではシーズンを通してさまざまなショップやイベント会場があり、ウロウロしているだけでも楽しいのですが、最終戦ではホッケンハイムリンクやDTMのオフィシャルショップで太っ腹セールになることもあるので要チェックなのです。

金曜日は平日ということもありそれほどでもなかったのですが、土曜日からはさすがにとんでもない人出でごった返しました。パドックを歩いて通り抜けるのも大変です。ましてや各チームのピット前は出待ちのファンの方々であふれています。とくにホッケンハイムリンクのピット前のスペースはあまり広くないので、余計に人が密集!

夕方にピットウォークの様子を観に行こうかなと軽い気持ちで、開始直前にその集合場所に行ってみると、わっ! となりました。門が開くと、お目当てのドライバーにサインをもらおうと、みなさんが一気に駆け抜けていき、その熱気と人数に圧倒されました。

DTMの良いところは、F1のアルピーヌにもスポンサーしている「BWT」という浄水ろ過装置の大手メーカーが、各チームのピット、メディアセンターやパドックのあちらこちらに浄水器を置いてくれていて、いつでもお水が無料でもらえることですね。パドックの売店ではペットボトル入りのミネラルウォーターももちろん売っていますが、イベント価格でお高いので無料は助かります。

サーキットでさまざまなフードトラックも出ていますので、そのニオイのおかげでフラフラと足が向いてしまいますが、ダイエット中とあり誘惑はガマン! 大きなソーセージが挟まれたホットドッグがとてもおいしそうで、思わず写真を撮らせて頂きました。しかし、お値段もなかなかなもので、たしか8ユーロ(約1330円)ほどだったと思います。

買い逃した限定Tシャツを奇跡的に入手

パドックをウロウロしていた際に、偶然にDTMショップの前で友人のナディーンと会って、Tシャツを買うならどれかな? とあれやこれや言いながら一緒にショップをチェック。彼女が先に購入していたというDTM40周年の記念Tシャツに目が留まり、私も記念に1枚買おうかな、と思ったのですが、取材に出ている際には基本的にお財布を持ち歩かないので後で買いに行くことにしました。

私は取材でわちゃわちゃしていると、決めたことをすっかり忘れてしまうことが多々あります。やはりTシャツ購入を忘れていて暗くなり始めた夕方に、そんな私を思ってか、「今から会えるかな?」とナディーンからメッセージが。メディアセンター近くで合流すると、これをあなたに、と黄色い紙袋を手渡されました。

中身を見ると、さっき一緒に見ていたTシャツが! もしかしたら売り切れるかもしれない、と心配して彼女がわざわざ私の分も買って、プレゼントをしてくれたのです。彼女の心遣いにとても感激しました。

そして、金曜日に目をつけていたホッケンハイムのオフィシャルショップへ行き、セール品ワゴンコーナーへ。ここには掘り出し物が超特価で販売されていることがあるので毎回要チェックなのですが、あれれ? 金曜日にはあったカッコいいTシャツが……。早々に売り切れていて大ショックです。

さてさて、肝心のこの日のレース予選では、チャンピオン候補のアウディを駆るケルビン・ファン・デル・リンデがポールポジションを獲得。決勝レースも乗り切りポール・トゥ・ウィンを果たしました。この土曜日のレースでメルセデスAMGのマロ・エンゲルはチャンピオン争いから実質脱落。ランボルギーニのミルコ・ボルトロッティとわずか2ポイント差で翌日の最終戦を迎えることになったのでした。

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