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凍ったフロントガラスにお湯をかけるのは厳禁!「解氷スプレー」はドラッグストアで買えるアイテムで自作可能でした

真冬になるとフロントガラスが凍ってしまい、すぐに出発ができない

解氷スプレーは自作が可能

街にはクリスマスソングが流れ、朝晩の冷え込みが厳しい季節になってきました。こうなると厄介なのがフロントガラスの凍結です。冬の朝、出かけようと思ったときにフロントガラスが凍結しているとすぐに出発できなく、困った経験は誰にでもあるはずです。湿度や風の有無も影響しますが、外気温がおよそ5℃以下になると、フロントガラスが凍結するといわれています。こんなときは、解氷スプレーで溶かすのが一番です。

除菌用スプレーも解氷スプレーとして使える

解氷スプレーの成分の1例をあげると、エタノール35%、イソブタン28%、グリコール20%、プロパン12%、精製水5%といったところ。つまり95%がアルコール類となっている。

とくにエタノールは凍結温度が-114.5℃と低い。これをスプレーすると、みるみる凍結部が溶けて視界がクリアになるので便利だ。市販の解氷スプレーを購入しなくても、ドラッグストアでアルコールを購入し、100円ショップで売っているスプレー用ボトルに入れ、水で50%に希釈すると効果は同じとなる。エタノールと水を1:1で混ぜたとしても、凝固点は約-38℃なので問題はない。

ちなみに100円ショップで売っている「除菌用スプレー」もエタノール濃度が60%ぐらいとなっており、1本持ち歩いていると便利だ。あるいは、アルコールランプなどに使う燃料用のアルコール(メタノール76.6%、エタノール21.4%、イソプロパノール0.3%)をスプレーボトルに入れて使うのもおすすめ。この場合、アルコールと水の割合は、アルコール3:水1が目安となる。燃料用アルコールは、ドラッグストアで500mlが200~300円ほどで購入が可能だ。

こうしたアルコールを使った解氷の利点は、

・素早く氷を解かせるところ
・ガラスの表面を傷つける心配がないこと
・再凍結を防げること

などが挙げられる。ただし、エタノールの濃度が濃いと、ワイパーゴムなどゴム製品の寿命を縮めたり、ボディに飛び散るとシミの原因になることがあるので、水で薄めて使うのが基本。エタノールはウォッシャー液(原液)の主成分でもあるので、希釈して使えば悪影響はないと考えていい。

お湯は絶対にかけない

反対にガラスが凍結したときにNGなのは、お湯をかけることとワイパーを無理やり動かすこと。凍ったガラスにお湯をかけると最悪、ガラスが割れることもあるので要注意。お風呂の残り湯など、20~30℃のお湯なら割れる心配はないが、外気温が低いとすぐに再凍結する可能性がある……。ワイパーはフロントガラスが凍った状態で動かすと、ゴムが傷むので控えたほうがいい。

解氷スプレーやアルコールスプレーがないときは、エンジンをかけてデフロスターを使用して溶けるのを待とう(10分~15分ぐらいはかかる!)。

予防策として、凍結が予想されるときは、フロントガラス凍結防止カバーをかけておくのはおすすめ。またガラスに撥水剤を塗布しておくと、凍結しにくくなるし、凍結してもスノーブラシやスクレーパーを使うだけで、けっこう視界が回復する。

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