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自転車の事故を防ぐには…反射テープ付き蛍光色ベスト着用率が高い!? ミュンヘンでの自転車事情をレポート【みどり独乙通信】

ミュンヘンは自転車道が整備されていますが、その道幅は決して広くありません

ミュンヘンは自転車道が整備されているが…

ドイツ在住の池ノ内みどりさんは欧州のモータースポーツ取材時には自動車で移動していますが、休息日など自宅周辺の移動では、自転車を使っています。冬至が近づくにつれて日暮れが早くなるシーズンですが、ドイツでは反射テープ付き蛍光色ベストを着用している自転車ユーザーが多いようです。ミュンヘンの自転車事情を解説します。

反射テープ付き蛍光色ベストはカーイベントで配布されることも

雪が積もる日があり、私の日常のアシであるママチャリに乗るのも寒い季節になってきましたが、ペダルを漕いでいる途中にだんだんと暖かくなるので、これ以上太らないようにこの冬も頑張って走りたいと思います(笑)。

冬時間になり、ますますどっぷりと暗い時間が増えました。ドイツの冬は晴れの日はさほど多くはなく、どんよりと1日中薄暗い日が続きますが、とくに夕方から早朝までは自分で自転車やクルマを運転していても、前が見えにくくて怖い季節でもありますよね。

ドイツを含め、ヨーロッパ各国では自動車には乗車人数の反射テープ付き蛍光色ベストをつねに搭載することが義務付けられているのですが、ドイツではこれを自転車やバイクの方が着用されているのをよく見かけます。軽くて手頃ですし、非常にいい案だと思い、私も利用しています。クルマを運転する側としても、これを着用されている方を見かけると、見えやすいので思わず「ダンケ(ありがとう)」!」と言いそうになります。

ホームセンターやカー用品店などで1枚4ユーロ前後で販売されており、子ども用の小さなサイズもあります。自動車系のメッセやイベントに行くと、無料で配布してくださっているブースもありますのでありがたいのです。近所のホームセンターでは蛍光色のシャワーキャップのようにヘルメットの上から被せるカバーやシューズカバーも売っていました。これらの安全グッズははっきりいってダサいですし、最初はちょっと恥ずかしいのですが、安全には代えがたいですしね。すぐに慣れます。

ドイツ版100円ショップで小さなライトを購入

ドイツにも日本の100円ショップのような存在のお店があるのですが、以前は1ユーロショップだったものの、どんどん値上がりして特にコロナ禍以降は1ユーロのものはほとんどなくなってしまいました。日本円に換算すると1ユーロ=約163円と結構高くてびっくりですし、日本の100円ショップとは比較にならず、基本的に「安かろう、悪かろう」のクオリティです。

このドイツ版100円ショップでは、ベルやカギをはじめとしたちょっとした自転車用品も少し販売されているのですが、そこでキーホルダーっぽいな小さなライトが売っているのを発見し、便利そうだったので購入しました。自転車の後ろに補助的に着けたり、歩いているときにバッグに着けたりと少しは存在感が出せるかな、と思いました。意外にも結構明るいのです。

クルマを運転されない方には夜の暗闇で歩行者や自転車がどれだけ見え難いのか、恐らくなかなか想像するのは難しいのではないでしょうか。明るいヘッドライトがあるのだから見えるでしょう? とクルマを運転する前までは、私ももちろんそのひとりでしたから。しかし、実際に自分が運転するようになって、その見えにくさは想像以上です。

ただでさえ暗くて見えにくいのに、暗い色の洋服を着た方が道路を急に横断しようとされる際にはヒヤリハットです。最近のドイツは住宅街や幼稚園や学校がある区間は30km/h規制になっている所が増えてきているので、さらに要注意です。縦列駐車の合間から人影が出て来ると本当にビックリします。

自転車ヘルメットの着用を心がけよう

雨や雪、霧の日はさらに見えにくくなります。交通事故に遭わないためにも自発的に対策をしてみようと思っています。ミュンヘンは自転車道が整備されているのですが、その道幅は決して広くありません。電動でもないごく普通のママチャリに乗っている私には、ロードバイクや電動アシスト付き自転車に煽られるととても怖いのです。彼らが猛スピードで走るなか、自転車道を横切る歩行者との衝突事故も増えています。

ドイツでの自転車や電動キックボードのヘルメット着用は義務ではなく、日本と同様に着用努力義務となっています。しかし、事故のニュースを報道される際には必ずといってよいほどに、自転車の運転手がヘルメットを被っていたかどうかも報じられています。

ミュンヘンでは自転車に乗っている方のヘルメット着用率はどんどん上がっているように感じています。私ももちろんヘルメットは所有していますが、すぐ近所に乗って行くときには被っていないこともあります。目の前で自転車の衝突事故を近所で偶然2度見かけていますので、なるべく着用を心掛けたいと思います。

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