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19歳の頃に乗っていたトヨタ6代目「クラウン」に返り咲き!「鬼クラ」に懐かしのクレーガーのホイールを合わせてよりアメ車テイストに!

トヨタ 6代目 S110系 クラウン:鬼クラという愛称の由来は、異形2灯のヘッドライトとセンターが少し突出したグリルが生み出す造形にある

「鬼クラ」と呼ばれた6代目クラウン

トヨタ「クラウン」は、覚えやすい愛称が付けられていました。初代は「観音クラウン」、2代目は「涙テール」/「丸テール」/「角テール」、3代目は「白いクラウン」、4代目は「クジラ」。6代目は「鬼クラ」と続き、しばらく期間を開けて「ゼロクラ」が登場しました。今回は、「鬼クラ保存會」に所属し、6代目S110系の「鬼クラ」に乗る埜中(のなか)博雄さん(56歳)に話をお聞きしました。

6代目クラウンはトヨタ初のターボエンジンを搭載

埜中博雄さんはトヨタ6代目「クラウン」が発売された当時は中学生で、幼い頃からクルマが大好きだったこともあり当時から気になる存在だった。そして免許取得後の19歳の頃に通称「鬼クラ」を中古で購入。

このトヨタ6代目「クラウン」は1979年9月から1983年8月まで生産され、先代のコンサバティブなイメージを継承しながらも、先進的な装備を採用した意欲作として話題になった。

ボディタイプは、先代同様4ドアセダン、2/4ドアハードトップ、ステーションワゴン、ライトバンの全5種類をラインアップ。クラウン初となる3ナンバーボディもはじめて用意された。1980年10月に一部仕様変更を実施すると、新たに最高出力145ps、最大トルク3000rpmを発生する2L直6 SOHCターボ仕様のM-TEU型エンジンを追加。じつはこれがトヨタ最初のターボエンジン搭載車だった。

入手に超苦戦したものの無事に購入

埜中さんは19歳のときに乗っていた鬼クラを20代の頃に一度手放してしまったが、再び乗りたくなって今から15年ほど前に再び購入。若い頃は4ドアハードトップだったが、次に乗るなら2ドアハードトップで後期型のターボエンジン搭載モデルがいいと探しはじめたという。

最初は在庫があるかなと安易に考えていたが実際に探してみると希少で、さらに後期型ターボエンジンとなるとまったく見つからなかった。当時、ちょうどトヨタ10系「ソアラ」が登場したことで2ドアの需要が高まり、鬼クラの生産台数が極めて少ないこともあり見つからなかったのだ。しかし埜中さんは何とかして手に入れたいとネットで探しまくり、入手に成功した。

クレーガーのホイールを装着し、よりアメリカンテイストに

新たに購入した鬼クラは、昔やりたかったが実際にはできなかったアメリカンテイスト満点のクレーガーのホイールを装着させて車高を落とした。クルマ全体のフォルムは2.8Lモデルの外観の方が好みだったので、本来は5ナンバーだが、あえて3ナンバーになるハードトップモデルの外装を装着させている。

2ドアハートトップの鬼クラは、クオーターピラーとオペラウインドウを備えたスタイルがアメ車的な雰囲気が強く、これにクレーガーのホイールを合わせるのが当時流行った。そのため、この鬼クラを見ると仕様も含めて懐かしさを感じるおじさんたちはきっと多いはずだ。

ちなみに鬼クラという愛称の由来は、異形2灯のヘッドライトとセンターが少し突出したグリルが生み出す造形にある。これがまるで鬼の面のように見えたことから、「鬼のクラウン」を略して「鬼クラ」と呼ばれるようになった。また、地域によっては「ガンキリクラウン」とも呼ばれて親しまれた。

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