日産×三菱×オーテックという超レアなコラボ
日産車のカスタマイズ(特装)専門の会社として1986年に設立されたオーテックジャパンは、2022年に日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社オーテック事業部となりましたが、引き続き魅力あふれるモデルをリリースしています。そんなオーテックが手がけたクルマに乗るオーナーが一堂に会する「AOG湘南里帰りミーティング」が、2024年も11月16日に神奈川県の大磯ロングビーチで開催。今回は広い会場でたった1台の参加だった軽自動車「オッティ ライダー」のオーナーに話を聞いてみました。
日産初の軽でのカスタム・コンプリートカー
今回の里帰りミーティングでは唯一の存在だった「オッティ ライダー」を持ち込んだのは“みよし@山田うどん”さん(59歳)。「オッティ」は、軽自動車のラインアップ拡充を狙う日産が、三菱から「ekワゴン/ekスポーツ」のOEM供給を受けて販売していたモデルで、「ライダー」は2006年10月に発売された2代目モデルに設定されたもの。
日産としては初の軽自動車をベースとした本格カスタマイズカーであり、OEMモデルをベースとしている点でも稀有な存在となっている。
エクステリアはオッティのスクエアなデザインを活かし、ライダーシリーズに共通する横基調のメッキ加飾を備えた専用バンパーやフロントグリル、専用アルミホイールにネーミングエンブレムなどを装着。
さらにインテリアでは専用シートクロスやセンタークラスターフィニッシャーを採用することで、スポーティなブラックトーンの空間を実現していた。
免許取りたての娘さんが運転しても煽られにくい!?
この2009年式オッティ ライダーは“みよし@山田うどん”さんの娘さんが免許を取得した際に最初にチョイスしたもので、運転しやすい軽自動車でありながら、迫力あるスタイルを持つことで、無用な煽り運転などから守れるという判断で選んだとのこと。
当時、“みよし@山田うどん”さんも「ラフェスタ ライダー」に乗っており、そのスタイルが気に入っていたことも購入の決め手となった。
購入したときは3年落ちというタイミングだったが、いかついカスタマイズカーであるにもかかわらずメーカー保証があったというのも購入の理由のひとつで、すでにコンプリートカーとして仕上がっているため、ここからさらに手を入れることなどはせず、オリジナルをキープしていくのがポリシーだそうだ。
所有して12年、目立った故障は無し
すでに購入から12年、走行距離も12万kmを超えているということだが、それを感じさせない状態の美しさはオーナーの愛情のたまもの。メーカー保証付きの車両を買ったにもかかわらず、今まで目立った故障もないということで、
「三菱製のクルマは丈夫です(笑)」
と話してくれた。
中身は三菱なのに日産車、かつオーテックが手がけたモデルということで、今後は二度と登場しないであろう組み合わせのオッティ ライダー、“みよし@山田うどん”さんも「一生手放しません!」とベタ惚れの様子。来年以降も里帰りミーティングで見かける機会がありそうな1台となっている。
>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)