家族の絆をつなぐエルグランド VIP
日産車のカスタマイズ(特装)専門の会社として1986年に設立されたオーテックジャパンは、2022年に日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社オーテック事業部となりましたが、引き続き魅力あふれるモデルをリリースしています。そんなオーテックが手がけたクルマに乗るオーナーが一堂に会する「AOG湘南里帰りミーティング」が、2024年も11月16日に神奈川県の大磯ロングビーチで開催。今回は、3代目E52型「エルグランド」をオーテックが高級車として仕上げた「エルグランド VIP」のオーナーを紹介します。
「エグゼクティブのための走る執務室」がコンセプト
日産のフラッグシップミニバンである「エルグランド」。そのエルグランドをオーテックがカスタマイズしたモデルといえば、現行型では「AUTECH」、以前のモデルでは「ライダー」などが知られるところだ。
ところが、“鉄仮面クラブNo.24”さん(59歳)のエルグランドは、そのどちらでもない、「エグゼクティブのための走る執務室」をコンセプトに2010年に追加された「エルグランド VIP」となる。
このVIPは、エルグランド 350ハイウェイスタープレミアムをベースに、黒本革仕様の内装や、後席の読書灯、乗降用の補助ステップなどを装備したもので、外観には華美な装飾などはなし。ただボディにキラリと光る「VIP」のエンブレムが、分かる人には分かる仕様となっている。
スライドドア連動の補助ステップが高齢者の乗り降りにも重宝
この2011年式エルグランド VIPは、じつは“鉄仮面クラブNo.24”さんのお父上の車両なのだそうだ。お父上は当時乗っていたY33型「シーマ」から、当時現行型であったY51型シーマへの乗り換えを営業マンから提案されていたとのこと。しかし息子の“鉄仮面クラブNo.24”さんに子ども(お父上から見れば孫)もいる環境となっていたことから、家族全員で乗って旅行などに行ける3列シートのエルグランドがいいと説得し、日産グローバル本社ギャラリーに全ボディカラーのラインナップが展示される日程を調べて足を運び、実車をチェックした後に購入に踏み切ったそうだ。
VIPを選んだのは乗り降りのしやすさに寄与するスライドドア連動の補助ステップが決め手だったそうで、小さな子どもだけでなく、高齢者の乗り降りにも重宝していると話してくれた。
ただせっかく家族の旅行用に買ったエルグランド VIPだが、そこまで頻繁に旅行に行くことはなく、普段はもっぱらお父上のゴルフ専用車になっているそうで、走行距離は13年が経過した現在も3万km台と低走行をキープしている。
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