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高騰する「ガソリン代」を節約するには?「エコドライブ」の真髄は、道路の流れ全体がスムーズになるように心がけることから

ガソリン価格の高騰が止まらない……

高騰するガソリン代! 少しでも節約するためには

2024年12月19日から経済産業省の「燃料油価格激変緩和対策事業」の補助金が減額となり、2025年1月〜2月頃にかけてレギュラーガソリン1Lあたり10円程度値上がりする見通しとなっています。こうした中、ドライバーとしては燃費向上の工夫をして、燃料代を節約したいところ。燃費を向上させるエコドライブ、具体的にはどうすればいいのかお伝えします。

事前準備で燃費を向上させる方法がある

まず準備段階が3つある。これは誰でもすぐに始められることなので、今日から試してもらいたい。

不要な荷物を下ろす

ひとつはクルマから無駄な荷物を下ろすこと。クルマの重さは、加減速に大きく影響するため、クルマは軽ければ軽いほど燃費がいい。日常的には使わないゴルフバッグやアウトドア用品などは、積みっぱなしにはしないこと。乗用車でも、およそ100kgの重量増で、燃費が3%悪くなるといわれている。また空気抵抗も速度の2乗に比例して大きくなるので、ルーフキャリアなども使用しないときは外しておくのも大事なポイント。

タイヤの空気圧は適正に

2番目はタイヤの空気圧の管理。タイヤの空気圧が低いと、タイヤの転がり抵抗が増えるので燃費が悪くなり、何より危険。JATMAの実地調査では、乗用車の23.5%が「空気圧不足」だったとされているが、タイヤの空気圧が適正値より50kPa(0.5kg/cm2)不足していると、市街地で2%程度、郊外で4%程度燃費が悪化するので、燃費のためだけではなく、安全のためにも、最低限、月に一度は空気圧の点検、調整を忘れずに。

渋滞を避ける

3番目は渋滞を避けること。事故や緊急の工事でもない限り、渋滞する場所、時間は、だいたいいつも決まっている。高速道路などであれば、渋滞予想なども公開されているので、できるだけ渋滞するタイミングをずらして出かけるのが一番の得策だ。

減速時は早めにアクセルを戻すのがコツ

続いて、運転の仕方で燃費の節約を考えてみよう。

市街地の場合、完全停止からの発進時にもっとも多くの燃料を使っていて、全体の38%も消費している。
つまり、信号などではできるだけスムーズに発進し、1回の青信号でできるだけ多くのクルマが止まらずに通過できるようにするのが、とっても重要。

「ふんわりアクセル」でモサモサ発進しても、次の信号でまたすぐ止まるようでは意味がなく、1台がゆっくり走ることで後ろのクルマがつかえて、流れが悪くなれば、その道全体の燃費が悪くなる。街全体、道全体の流れがよくなるように心がけるのが、エコドライブの真髄だ。とくに上り坂で減速してしまわないように、アクセルを踏み足すのが最重要といえる。

発進、加速、上り坂は、スムーズかつ力強くスマートに。反対に、減速時は早めにアクセルを戻すのがコツだ。

信号のある交差点では、停止位置を予測して早めにアクセルを離し、アクセルオフでフューエルカットを活用するのがポイント。レースでも「リフト&コースト」(アクセルから足を離し=lift、惰性でクルマを走らせること=coast)は多用されているテクニックのひとつ。

発進時は巡航速度まで躊躇なく加速し、減速時は早目にアクセルを戻し、惰性で走る。こうしたメリハリのある運転が、上級者とビギナーの差にもなってくる。

多少の速度変化を吸収できる間隔をキープする

もうひとつのタブーは波状運転。前走車との車間距離が短く、周囲の流れが少しでも変わると減速・加速を余儀なくされる運転をするのは下手なドライバーの証拠でもある。車間距離を適切にとって、多少の速度変化を距離で吸収できる間隔をキープしておくのがコツ。

渋滞しないでクルマがスムーズに流れるためには「約1kmあたり25台」がMAXというデータもあるので、できれば車間距離40mをキープするのが理想(車間距離2秒ルールで考えると、40km/hでは22.2m、60km/hでは33.3m)

そして、微妙な速度の調整は、ブレーキに頼らず、アクセルコントロールだけで行えるとベスト。ブレーキをちょこちょこ多用するのは、波状運転につながるので見直してほしい。とくに高速道路などでロングドライブをするときは、できるだけ一定の速度で走るのが、一番燃費にもいいしドライバーも疲れないので、実践してみるといいだろう。

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