黄色いキャンピングトレーラーはなんと米軍用がベース
2024年9月14日~15日に山梨県のスタックランドファームオフロードコースで毎年恒例の「ジープジャンボリー」が開催されました。「三菱ジープ」を中心に、ウィリス「MB型」から現行のジープ「ラングラー」まで幅広いジープが会場に集まった中から、今回はキャンピングカーに改造した軍用トレーラーを牽引してキャンプを楽しむJ58型の三菱ジープを紹介します。
ビビッドなイエローペイントのJ58はレストア時に箱替えして復活させた個体
グレーやブラック、グリーンといった地味めなボディカラーが多い会場内でひときわ目立っていたのが、このイエローボディのJ58型三菱ジープだ。しかも近づいてみると、同じ色にペイントされたトレーラーを牽引しているのを発見。ボディカラーも相まってなんとも明るく楽しい雰囲気だが、こんなビビッドなイエローは純正色に設定されていないはず。気になる疑問がたくさんあるので、オーナーの坂井さんに話を伺ってみた。
「このジープは入手してからすでに9年くらい経過してます。じつは購入当初はボディがサビてボロボロで、レストアを断念して同じJ58型のボディを探してきて箱替えしました。イエローにしたのはこの時です。当然幌もなかったので、新たにBESTOP社製のトップを使ってます」
同じブランドのホイールをトレーラー含めて合計7本使用
足まわりはリーフとシャックルを交換しておおよそ3インチのリフトアップを施している。前後にオーバーフェンダーを装着し、これに33×10.5 R15サイズのBFグッドリッチ マッドテレーンT/Aを装着する。タイヤの直径も33インチということで、純正よりかなり大きいため、よりリフトアップが強調されている。
ちなみにあまり見かけない10本スポークのホイールはエンケイのデセム10という古いモデルで、ジープ側でスペアも含めて5本と、トレーラー側2本の合計7本も揃えているのだ。なお、トレーラー側はジムニー用がぴったりだったそう。
車内はブラック/レッドのバケットシートを2脚設置し、そのシートとカラーを合わせた社外ステアリングを装着している。
使い勝手を考慮して軍用トレーラーをカスタム
ジープのリアに繋がれているトレーラーは、米軍のM416トレーラーで、3年ほど前に長野県で入手して以来、コツコツ仕上げて2024年にようやく登録することができたそうだ。もちろん外装はJ58に合わせてイエローでペイントしている。
前述の通りジムニー用のエンケイ デセム10ホイールを装着するため、フェンダーにはオーバーフェンダーを装着している。通常のM416は上に幌をかぶせて使用するが、坂井さんはスチールフレームで製作したトノカバーを装着。トップを膨らますことで荷物の積載量も増加しているそうだ。
「ジープは荷物があんまり積めないので不便なんですが、このトレーラーを繋げていけば、荷物もたくさん積めるので、キャンプに行く際にも重宝しますよ」
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