ジュリエッタ70周年の発起人の愛車を紹介
2024年11月24日に神奈川県の大磯ロングビーチで開催された「71回 SHCC(湘南ヒストリックカークラブ)大磯ミーティング」。今回は「ジュリエッタ70周年」と「アルフェッタGT50周年」のイベントが併催され、往年のアルファ ロメオが数多く集まりました。今回は、ジュリエッタ70周年の発起人である真北貴史さんの愛車について紹介します。
ジュリエッタを2台乗り継ぐことに
「20代後半に仕事で何回かイタリアに行ったことがあり、パンテオンの前のカフェでお茶を飲んでいたらビアンコ(白色)のアルファ ロメオ 75が駆け抜けていったんですよ。帰国後、すぐに75を買いました。それがアルファ ロメオのはじまりです」
と話すのは、今回行われた「ジュリエッタ70周年」の発起人である真北貴史さんだ。その前もBMW「2002」やポルシェ「914」といった旧い車に乗っていたことから、アルファ ロメオ「ジュリエッタ」のことを調べはじめたところ、『カー・マガジン』の編集長だった安東俊晶氏による「ジュリエッタ スプリント」の記事を読んだという。これがきっかけで旧いアルファ ロメオに移行するのならジュリエッタだと決めた。
「購入したのは1958年式のジュリエッタ スプリント 750Bで、ちょうどセール中でした。家族でイベントに参加するようになり、コッパディ小海でのヒルクライムは3位入賞するなどたくさん思い出がありました。しかし、いずれは1900などが欲しくて手放すことにしたんです」
さらに旧いアルファ ロメオを楽しもうと考えていた真北さんだったが、想像していなかったことが起きた。
「ジュリエッタを手放したことを知った娘に泣かれちゃって……。彼女にも思い出が詰まったクルマだったんだなと思っていたら、例の『カー・マガジン』の記事に出ていたジュリエッタ スプリント ヴェローチェがタイミングよく出てきたんですよ。こうなったら1900の夢は捨てるしかないですよね。すぐに購入しました」
この個体は当時ビデオソフト化がされており、真北さんも「カッコいいな〜!」と繰り返しそのビデオを観ていた。じつは憧れのクルマでもあったのだ。
アニバーサリーイベントを企画することに
2024年はジュリエッタが誕生して70年。2024年にイタリア本国はもちろん、各国で祝福するイベントが行われているのを目にしていたと言う真北さん。
「海外でもたくさんの人たちがジュリエッタ70周年を祝福しているのを見て、日本でもそのうち誰かが音頭を取ってくれるだろうなと考えていたんですよ」
20年前、当時御殿場にあったフェラーリミュージアムで、「ピアチェーレ ジュリエッタ」の華やかな50周年祭が行われ、真北さんは最初に乗ったジュリエッタで参加している。日本でもジュリエッタ70周年のアニバーサリーイベントをやろうと誰かが声を上げるだろうと思っていたという。
「それが夏を過ぎても一向に声が聞こえてこないので、友人たちと身内だけでも記念に集まろうよと話していました。しかし、どうせなら多くのオーナーさんにも集まってもらいたいなと今回のイベントを企画しました」
大磯にジュリエッタとアルフェッタGTが大集合
当初はツーリングも絡めることを考えていたという真北さんだが、多くの台数を収容する会場探しは大変なことだ。
「最初は10月くらいに集まれる場所を探していろいろ当たっていたのですが、実現には至りませんでした。そんなとき、湘南ヒストリックカークラブ(SHCC)さんが大磯に集まればいいじゃんといってくれたんですよ」
アルフェッタGTの50周年も乗っからせてもらえる? と友人の奥平さんからの申し出もあり、併催イベントとなった。この日を記念したTシャツは、真北さんが主宰する「24HP」の特製だ。
「アルフェッタGTの50周年も一緒にやることで華やかなイベントになりましたし、中村史郎さんをはじめ沢山の方に参加していただき、SHCCさんからも『こうしたコラボもいいよね』といっていただけたので、少しは恩返しできたかなとホッと胸を撫で下ろしました。10年後は80周年ですね」
と、意気込む真北さん。次のアニバーサリーも幹事よろしくお願いしますね。
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