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「カウンタック」や「ミウラ」の価値を守る「ポロストリコ」が創設10周年! ランボルギーニのレストア部門主催の2025年イベントに目が離せない!

ランボルギーニのレストアを専門とするポロストリコ部門は、2025年に創設10周年を迎える

ポロストリコが2025年で創設10周年を迎える

ランボルギーニのレストアを専門とするポロストリコ部門は、2025年に創設10周年を迎えます。この節目を記念して、ランボルギーニは2月から10月にかけて世界各地で限定イベントを開催します。ポロストリコの主催する2025年のイベントスケジュールを紹介します。

スイスで「The ICE」が開催され、2台のランボルギーニが登場

2015年に創設されたランボルギーニのポロストリコは、同社のクルマを保管するだけでなく、修復と真正性証明サービスを行う部門である。この10年間でこれらの活動は多くの顧客やコレクターに受け入れられ、2025年にはポロストリコによるイベントプログラムが数多く予定されている。

最初のイベントは、2月21日にスイスのサンモリッツで開催され、祝賀会はレストラン「バルタザール・ダウンタウン」で行われた。毎年恒例のイベント「The ICE」はサンモリッツ湖の凍ったトラックで開催され、ランボルギーニの歴史を代表する、コレクター所有の2台の特別なクルマが参加した。

ペブルビーチ・コンクール・デレガンスがポロストリコの中心的イベントに

イタリア・ローマでは、4月24日〜27日に第1回目となる「アナンタラ・コンクール・デレガンス」が開催される。このイベントは、ポロストリコも独自の展示エリアを設ける予定である。

8月16日〜18日に米国カリフォルニアで開催される「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」は、ポロストリコの10周年を記念する中心的なイベントとなる予定だ。また、ポロストリコはイタリアで10月23日〜26日に開催される「アウト・エ・モト・デポカ」に出展する。専用ブースでポロストリコの10周年を祝いながら、コレクターやゲストと交流できる機会となるだろう。

これに加えて、ポロストリコはイギリスから日本までさまざまな国で開催される「ランボルギーニ・デイズ」に参加しながら、ランボルギーニの歴史的遺産の認証、修復、プロモーションという、重要な活動を続けていく。

AMWノミカタ

2024年はスイスのサンモリッツで「400GT」を走らせたり、「350GT」の誕生60周年を祝して2号車を再生してデビューの地であるジュネーブに持ち込んだり、またヴィラ・デステのイベントにカウンタックを含む4台ものヴィンテージモデルを持ち込んだりとポロストリコにとって忙しい年であった。2025年はさらに10周年という節目でもあり、今回発表されたイベントのほかにもポロストリコでレストアされたランボルギーニが登場する場面が多くあるだろう。

ポロストリコの活動は、アーカイブ、認定、復元、純正スペアパーツ提供の4つの主要な柱からなる。とくに純正スペアパーツの製造に力を入れており、その構成部品はクラシックモデル車両の65%以上をカバーし、350GTからディアブロまで幅広い車種に対して対応できるよう再導入するパーツ数を増やしているという。

2024年の海外オークションでは、1972年式の「ミウラ P400 SV」が約7億6千万円で落札されたという。クラシックカーが闇雲に高値で取引される状態は健全とはいえないが、ポロストリコでレストアされるクルマは少なくともブランドの正しい歴史を受け継ぎ、高い価値のあるクルマとなることは違いない。ブランドの歴史とカスタマーのブランドロイヤリティ、そして資産を守る取り組みともいえるだろう。

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