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スズキ「ジムニー」をサーキット仕様に!? 130馬力でFR化…ダウンサスとオリジナルのビルシュタインで走りに特化した魔改造車とは

レインボーオートのスズキ ジムニー サーキット仕様:フロントバンパーはシエラ用に交換したうえで、BEAST-RのL-SPORTSキットを装着、グリルはモンスタースポーツ製

クロカン軽のジムニーでサーキットを疾走する異端カスタム

本格オフロード性能を備えた軽自動車として人気のスズキ「ジムニー」。さらにリフトアップしたりアウトドア感を強調するカスタムが主流のなか、ここで紹介するレインボーオートのジムニーは大幅にローダウンしたうえにボディからエンジンまで至る所に手が入った魔改造仕様。その目指すところは、ずばり「サーキット最速ジムニー」なのです。

ジムニーをベースにサーキット仕様にカスタム

大阪オートメッセ2025(OAM)の会場には数多くのスズキ「ジムニー」が並んでいたが、そんな中でも異端な雰囲気を放っていたのが、レインボーオートの車高短仕様にカスタムされたジムニーだ。外装はDAMDのリトルデルタキットを中心にいろんなパーツがミックスされているようで、通常のジムニーよりも車高はかなり低い。車両の近くにいたスタッフに話を伺ってみた。

「このクルマは、サーキットを走るためにカスタムした車両です。足まわりはもちろん、エンジンにも手を入れてますが、ジムニーって意外にサーキットでも速く走ることができるんですよ」

ちなみにボディは大幅に拡幅されているため、エンジン排気量こそ純正のままだが、軽自動車枠を越えてしまうため小型車登録(5ナンバー)となるそうだ。

シエラ用パーツを流用しワイドトレッド化

ベースとなったのはJB64W型ジムニーで、車内にはサイトウロールケージの11点式アルミ製ロールバーが設置されている。これに「ジムニーシエラ」用のDAMD製リトルデルタボディキットの前後オーバーフェンダーとリアバンパーを装着している。フロントバンパーはシエラ用に交換したうえで、BEAST-RのL-SPORTSキットを装着、グリルはモンスタースポーツ製というミックス。

さらにリアゲートはBEAST-RのFRP製、ボンネットはオリジナルのドライカーボン製で、ルーフもドライカーボンパネルに置き換えられている。あわせてGTウイングやリアディフューザーもレインボオートのオリジナルアイテム。これによって大幅な低重心化を実現。とにかくありとあらゆる箇所に手が入れられているのだ。

足まわりはオリジナルパーツで強化! FR化した駆動系でサーキットを楽しむ

足まわりは各部のブッシュを強化したうえで、ダウンサスとオリジナルのビルシュタインショックを装着。さらに車体各部はタワーバーやブレースバーで強化しているそうだ。ブレーキもフロントにはレインボーオートオリジナルの4potブレーキキャリパーを装着し、リアもアルフィンドラム化&強化シューを装着。タイヤ選択の幅が広がる17インチホイールをレインボーオートオリジナルで製造し、225/45R17サイズのADVAN A052タイヤを装着している。

もちろんエンジンにも手が加えられている。排気量はそのままに、燃焼室の形状を変更したヘッドやハイフロータービン、前置きインタークーラーなどを使い、LINK ECUを使って制御。最高出力は純正の倍近い130psを発生している。ちなみに駆動系はJB23型のFRモデル「ジムニーJ2」のコンポーネンツを利用してFR化。カーボンクラッチやLSDを組み込み、サーキット走行を楽しんでいるそうだ。

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