土屋圭市氏が監修するアイオニック 5N用ハイパフォーマンスパーツ
最高出力650psを誇りテールスライドするEVとして話題を呼んだ、ヒョンデの「アイオニック 5N」。もともと専用パーツがふんだんに奢られているこのモデルに、土屋圭市氏の監修のもと開発された、さらなるハイパフォーマンスパーツが登場しました。スペシャルな「DKエディション」を紹介します。
土屋圭一氏が監修した高性能EVのスペシャルモデル
大阪オートメッセ2025(OAM)に初出展となったヒョンデ。広いブースに数台並ぶ車両の中には、先日日本への導入が発表されたばかりのコンパクトEV「インスター」や、それをベースにモンテカルロラリー仕様の「ミニ」を彷彿させる「インスター ターマック コンセプト」などが展示されていたが、もっとも気になったのが、その隣に展示されていたこの「アイオニック 5N DKエディション」だ。
巨大なGTウイングを装着した車両は、ヒョンデNの特徴である赤いアクセントカラーがグリーンになっており、大径ホイールのスポークの奥には同じくグリーンの巨大なキャリパーが見える。なにやら普通のモデルではなさそうな雰囲気だ。そこで気になる内容をスタッフに伺ってみた。
アイオニック 5Nをベースにさらなるパフォーマンスを追加
アイオニック 5Nは、アイオニック 5の高性能版として日本にも2024年に上陸を果たしたモデルで、瞬間的にだがシステム合計で650psを発生するモンスターマシン。テールスライドするBEVとして話題となったモデルだ。
今回のDKエディションはそんなアイオニック 5Nをベースに、「ドリフトキング」こと土屋圭市氏とオートバックセブンが監修・協力し、公道だけでなく富士スピードウェイをはじめとした数々のサーキットでテストを重ねて開発したハイパフォーマンスパーツを組み込んだスペシャルモデルということだ。
実際にDKエディションは、サーキットでのコーナリング性能や制動力、走行安定性、ハンドリング性能などがトータルで向上。高いパフォーマンスを発揮しているという。
装着される各パーツは近い将来市販を予定
それではアイオニック 5N DKエディションに装着されたパーツを具体的に見ていこう。まずはボディに装着されるエアロパーツだが、フロントはN専用のフロントバンパーにさらにリップスポイラーを追加。サイドもN専用サイドシルの下にサイドスカートを装着。リアもN専用バンパーに付加するディフューザーを追加。ルーフには巨大なウイングを装着している。
足まわりは車高を15mm下げるH&R社製のローダウンスプリング、WinmaXの6Pモノブロックブレーキシステムを使ってパフォーマンスアップ。ホイールは21インチのTWS鍛造ホイールを装着している。
しかもDK Editionで使用されているこれら各パーツは、2025年の夏以降、アイオニック 5N用のパフォーマンスパーツとして市販を予定しているそうだ。サーキット走行を楽しむBEVという新たなジャンルが今後盛り上がりそうな1台だ。