メルセデス・ベンツEクラス:W214はさらに存在感が高まった
メルセデス・ベンツEクラス:W213はSクラスの雰囲気も併せ持つ堂々としたスタイリングが特徴
ドライバーは風雨や塵よけの「ゴーグル」を使用し、また「レインコート」を着用するなどして運転。写真は1922年のタルガ・フローリオ・レースで運転はマセッティ伯爵
ドライバーは風雨や塵よけの「ゴーグル」を使用し、また「レインコート」を着用するなどして運転。写真は1904年のゴードン・ベネット・レースでメルセデス・シンプレクスを運転するカミューユ・イェナッツィ
ドライバーは風雨や塵よけの「ゴーグル」を使用し、また「レインコート」を着用するなどして運転。写真は1903年のゴードン・ベネット・レースでメルセデス・シンプレクスを運転するカミューユ・イェナッツィのアップ写真
ドライバーは風雨や塵よけの「ゴーグル」を使用し、また「レインコート」を着用するなどして運転。写真は1922年のタルガ・フローリオ・レースで運転はマセッティ伯爵
安全な視界を得る解決策を示したのが、当時、プロイセン王国のハインリッヒ皇太子。ハインリッヒ皇太子が考案したのは、フロントガラス面を垂直の棒に沿って、手動でブレードを上下に移動させる水平式のワイパーであった
プロイセン王国のハインリッヒ皇太子が考案したのは、フロントガラス面を垂直の棒に沿って、手動でブレードを上下に移動させる水平式ワイパーだった。画像は1908年の特許1
プロイセン王国のハインリッヒ皇太子が考案したのは、フロントガラス面を垂直の棒に沿って、手動でブレードを上下に移動させる水平式ワイパーだった。画像は1908年の特許2
死角を少なくし十分な視界を確保する知覚安全性。写真はW214
死角を少なくし十分な視界を確保する知覚安全性。写真はW213
1983年2代目コンパクトシリーズ W123は2本のワイパーアーム方式で重なり合うセンター部分の近くにどうしても拭き残しがあり、ウインドシールドの78%の払拭面積だった
この重なり合うセンター部分の拭き残しをなくするために、この1本のパノラマワイパーは、アームがカムによってセンター部分が大きく伸び、伸縮しながら独特の弧を描くので、1985年の初代Eクラス W124では、ウインドシールドの86%の払拭面積が可能になった
この重なり合うセンター部分の拭き残しをなくするために、この1本のパノラマワイパーは、アームがカムによってセンター部分が大きく伸び、伸縮しながら独特の弧を描くので、1985年の初代Eクラス W124では、ウインドシールドの86%の払拭面積が可能になった
筆者が試乗した5代目Eクラス W213(2016年発表)のフロントワイパーは、4代目Eクラス W212と同じ広い拭き払い面積を誇る新たな2本アーム式ワイパーを採用していた
5代目Eクラス W213(2016年発表)が採用する新たな2本アーム式ワイパーシステムの図解
フロントウインドウ上部の「レインセンサー」が雨滴の量を感知し、ワイパーの作動を自動調整する
ワイパーが作動しない場合はボンネット内に格納され視界を妨げない
メルセデス・ベンツならではの優れた知覚安全を誇るインテリジェントライトシステムを装備し、あらゆる走行条件でも、常に最適な視界を確保。写真はW213夕方の走行時
メルセデス・ベンツならではの優れた知覚安全を誇るインテリジェントライトシステムを装備し、あらゆる走行条件でも、常に最適な視界を確保。写真はW213
コーナリングライトは、ウインカーやステアリング操作と連動してヘッドライト内のコーナリングライトが点灯し、進行方向内側の路面を照らすので歩行者や障害物を早期に発見でき安全性を高めている。写真はW213
メルセデス・ベンツならではの優れた知覚安全を誇るインテリジェントライトシステムを装備し、あらゆる走行条件において、常に最適な視界を確保。写真はW214 AMGライン
メルセデス・ベンツならではの優れた知覚安全を誇るインテリジェントライトシステムを装備し、あらゆる走行条件において、常に最適な視界を確保。写真はW214エクスクルーシブライン
初代のEクラス W124(1984年発表)でいえば、走行中に運転席からの操作で、ヘッドライトの雨水や汚れを拭き払って明るさを確保するために、「ヘッドライトワイパー/ウォッシャー」をオプション設定していた
SECクラス C126にも「ヘッドライトワイパー/ウォッシャー」をオプション設定
現在では一部Gクラスに高圧ヘッドライトウォッシャーを装備
現行メルセデス・ベンツのステーションワゴン、ハッチバック、SUVには、運転席からリアの視界を十二分に確保するため「リアワイパー/ウォッシャー」が標準装備されている
5代目Eクラス W213でも確認すると、まずフロントワイパーによって拭き払った雨滴はフロントピラーのレインランネルへと流れる
雨滴がフロントからルーフへと流れ、リアーピラー両側とルーフ後端のレインランネルに導かれ、最後にリアウインドウの両側面に排出される
雨滴がフロントからルーフへと流れ、リアーピラー両側とルーフ後端のレインランネルに導かれ、最後にリアウインドウの両側面に排出される。写真はS400
パーキングアシスト・リアビューカメラ(360°カメラシステムと併用)は、オートマチックのシフトレバーをリバースにすると、ボディ後部に装着されたカメラで車体後方をモニターし、ディスプレイに表示
メルセデス・ベンツが重視しているのが被視認性、つまりほかのドライバーや歩行者に素早く見せる安全性である。写真はW213
メルセデス・ベンツが重視しているのが被視認性、つまりほかのドライバーや歩行者に素早く見せる安全性である。写真はW213後期
以前のメルセデス・ベンツは、後方からの被視認性を良くするために凸凹形状のテールレンズを採用。凸の形状の部分は汚れが付きやすいが、凹の形状の部分は汚れが付きにくい構造。写真はW123
以前のメルセデス・ベンツは、後方からの被視認性を良くするために凸凹形状のテールレンズを採用。凸の形状の部分は汚れが付きやすいが、凹の形状の部分は汚れが付きにくい構造。写真はW123
最近のメルセデス・ベンツLEDコンビネーションランプは、凸凹形状でなく平面形状で汚れが付着しても輝度が保たれる。応答の早い優れた被視認性によって後続車に自車の存在を鮮明に知らせ高い安全性を確保している。写真はW213
最近のメルセデス・ベンツLEDコンビネーションランプは、凸凹形状でなく平面形状で汚れが付着しても輝度が保たれる。応答の早い優れた被視認性によって後続車に自車の存在を鮮明に知らせ高い安全性を確保している。写真はW213後期
最近のメルセデス・ベンツLEDコンビネーションランプは、凸凹形状でなく平面形状で汚れが付着しても輝度が保たれる。応答の早い優れた被視認性によって後続車に自車の存在を鮮明に知らせ高い安全性を確保している。写真はW214 AMGライン
最近のメルセデス・ベンツLEDコンビネーションランプは、凸凹形状でなく平面形状で汚れが付着しても輝度が保たれる。応答の早い優れた被視認性によって後続車に自車の存在を鮮明に知らせ高い安全性を確保している。写真はW214 AMGライン
歩行者や二輪車からも確認しやすいウインカーミラーは世界に先駆けて1998年のSクラス W220から採用された
メルセデス・ベンツは、1960年代からボディカラーを安全な視認性順に並べたチャートを作成し、カスタマーへ啓蒙活動を行ってきた。これはドイツ国内のタクシーの色を、それまでの黒からチャート上位にあった視認度の高いライトアイボリー(623)に変えるという法律制定(1970年施行)のきっかけとなった
白色は視認度88%と安全色でしかも風景に溶け込み膨張色となりボディも大きくみえる。逆に黒色は視認度5%だが、ボディを引き締め、またシック。結果、明るい色の方が特に夕暮れ・夜間・霧の中では暗い色よりも2倍~8倍位の距離から視認されることがわかっている
1886年のゴットリーブ・ダイムラーの4輪車。「馬なし馬車」で風防のフロントガラスやワイパー等はない。ステアリングを握るのは息子のアドルフ
メルセデス・ベンツのショールームにはカラーサンプルを展示
メルセデス・ベンツならではの優れた知覚安全を誇るインテリジェントライトシステムを装備し、あらゆる走行条件でも、常に最適な視界を確保。写真はW213